体重計・体組成計の選び方1 メーカーごとのシェアを見てみよう

体重計・体組成計の選ぶにあたって最初に私が知りたいと思ったのはメーカーごとのシェアだ。なぜこれを知りたいと思ったかというと、せいぜい2万円いかないくらいのそんなに単価が高いとは言えない体重計・体組成計という分野において、企業として開発費・研究費をつぎ込めるところなんて、シェア上位の数社くらいだと考えたからだ。

つまり、とにかくデザインで選びたいなら、いろんなお店行って好きなの選んでね、で話が終わってしまうんだけど、体重計・体組成計選びに関して、機能で選びたいのであれば、開発予算のあるシェア上位数社に候補が絞られることになる。

ということで調べてみた。結論としてはタニタ、オムロンが圧倒的に強くて2強となっていて、大きく離されてその下にパナソニックがいるという構図だった。以下、いくつかソースを挙げよう。


産経新聞社「進化する体重計 体脂肪率や筋肉量… 多様な表示機能」
体重計の年間販売台数は約300万台で、そのうちの9割がタニタとオムロンで占めるとのこと。
売れ筋は7000円から8000円だが15000円台の高額のものも贈答用に売れたりするようだ。
タニタは足を乗せるだけで脂肪率、基礎代謝量、筋肉量などを手軽に測れるのが特徴。
オムロンは腕をまっすぐ前に伸ばして測る必要があるものの、骨格筋率や同年齢の平均との比較機能などがあるのが特徴とのこと。


カカクコム「体脂肪計・体重計業界の市場シェアデータ速報」
価格コム内のPVをベースにしたシェア比較。これによると、
タニタが48.56%
オムロンが39.22%
パナソニックが5.71%
とのことで、PVシェアの比較ではあるが、先の産経新聞の記事で記載されていた、タニタとオムロンでシェア9割を占めるというデータと一致している。カカクコムでの比較だとタニタがシェア1位のようだ。


小が大に勝つランチェスター戦略「第2話 「なぜ、体重計のタニタは世界一になれたのか?」」
日刊スゴい人「【谷田 大輔】赤字会社を体脂肪計シェア世界No.1企業に成長させたスゴい人!」
それぞれタニタのトップにインタビューをした記事であるが、カカクコムのPVシェアデータと合わせて考えて、タニタがシェア1位というのは客観的な事実と捉えてよさそう。
ちなみにタニタが体重計のシェアをわずか1%から35%に伸ばすことができたのは、2つの記事を総合すると、トースター、ライターなど当時赤字の主力事業から撤退し、唯一黒字だった体重計に戦力を集中させたことと、体重計をデジタル化させたこと、体重計に体脂肪計の機能を組み込んだことの3つに集約されるようだ。


ということで、複数の情報源から、タニタとオムロンが圧倒的ということがお分かりいただけたかと思う。体重計・体組成計の選ぶ場合、基本的にはこの2社を中心に見て、もうちょっと見たいならパナソニックも見てみるというスタンスでよいというのが私がたどり着いた結論だ。